プロポリスは非常に古くから人間に活用されてきたという歴史を持っています。 かつては雨風から巣を守るという役割があったと推測されていましたが、現在では研究が進み、その他の部分での利用用途が多いと考えられています。 例えば、構造上の巣の補強などの目的があると考えられていたり、振動を軽減するという働きがあると言われています。 また、入り口を防ぐことによって、外敵の侵入を防ぐことも可能になります。 カビやウイルス、微生物などの侵入を封じることもできるのだとか。 ちなみに、プロポリスをつくるのはセイヨウミツバチという品種だけ。 トウヨウミツバチはプロポリスを集めないと言われています。 ローヤルゼリーやハチミツとは成分・目的・性質が全く異なり、その希少性も一段と高いと言われています。 もちろん人間の手では作り出すことができません。 プロポリスには様々な色があると言われています。 これはミツバチがどんな原材料を集めるかがエリア・地域・国によって異なるからです。 例えば、アマゾン周辺ではイソフラボンが豊富に含まれている赤プロポリスが採集されます。 この他には、ブラジルミナスジェライス州周辺では緑色のものが採集されます。 黒褐色のものも採れることがあるそうです。 これらは単純に色が違うだけでなく、栄養素の内容や有効成分のバランスなども異なり、効果の実感度もそれぞれ異なるという特徴を持っています。 一般的に総合力があり、優れた働きを持っていると言われているのがブラジル・ミナスジェライス州産です。 含有されている成分の半分以上は樹液で構成されており、三割は蝋、その他は花粉などの物質で構成されています。 もちろん、その割合は地域によっても異なりますし、必ずしも決まった割合で作られるわけではありません。 注目したいのは、成分そのものの種類です。 自然界における実に多様な物質を含んでいる為、成分の種類そのものは微量なものを含めると300以上にも上ると言われています。 ちなみに、具体的な有効成分としては、アルテピリンCなどの桂皮酸誘導体やフラボノイドなどが豊富に含まれているので、健康や美容への効果が優れていると言われています。 現在ではサプリメントとして活用されていますが、古くは日焼け止め、消毒抗炎剤などとして活用されたこともあったのだとか。 また歴史的にはミイラをつくるときの防腐剤として使われたこともあるそうです。 古代ローマでも天然の抗生物質として使われており、人間との歴史は非常に古いと考えることができそうです。 現在、日本では医薬品として扱われていませんが、ヨーロッパをはじめとする先進諸国では医薬品としてあつかわれています。 今後、日本でも医薬品としてあつかわれる日が来るかも知れませんね。