プロポリスは、非常に体にいいものなのですが、残念ながら、粗悪品も市場に出回っています。
プロポリスを抽出、そして製造する工程において、使用する容器の質や保存状態、さらにその間の管理が悪かったりすると、最終的には、危険性のある有害物質の入った、粗悪なプロポリスとなるのです。
そんな有害物質の中で、添加物として利用されているテトラサイクリンがあります。
抗生物質の一種として、ほかには家畜の食べ物に添加されたり、食品にも防腐剤として使用されていて、魚類の鮮度保持のために使用されています。
この物質は、胃腸障害や貧血などの副作用を起こし、催奇形性の疑いも持たれています。
ポリエチレングリコールとフタノール酸も粗悪品に含まれることで知られています。
ポリエチレン容器などに、長い時間入れられていると、プロポリスにある溶解力で、容器からポリエチレングリコール、フタノール酸といった物質が染み出してきます。
ポリエチレングリコールは現在発ガン性のある物質として注意を呼びかけられており、フタノール酸は話題となっている、環境ホルモンのひとつです。
他にも、発がん性のある物質としては、ジエチレングリコールが挙げられます。
これは、白色配合ゴムと言われる補強剤ホワイトカーボンに多く含まれていて、目や皮膚を強く刺激します。
動物実験においては、発ガン性が確認されています。
さらに、アルゼンチンでは、媒介剤として誤用され、17人にものぼる死者を出した事故が起きています。
原料に、ウルシ毒と呼ばれる毒物が含まれていることもあります。
みつばちはウルシ毒に返納しないことから、ウルシ科植物分布する地域で採集されたプロポリスに含まれる可能性があります。
ただし、研究においては、長期熟成で毒は消され、有効成分に変化する、といった報告もあります。
その他、プロピレングリコールや鉛、砒素、カドミウム、そして水銀が有害物質として挙げられ、業者選びの際に重要視しなければなりません。